お前について
戸田真琴さんのコラムに触発されてまたブログを書きたくなった気分です。
芸能界にも同年代が目立ってきて老いを感じる日々ですね。
負けてられんぞの精神を持って生きていきたいそんな昼。
前回に引き続き言葉について書く。
僕はこう見えて言葉使いには気を使っている方だ。こう見えて。
僕に近しい人物なら嘘つけと思うかもしれないが、他所向けの姿を見てほしい。極力失礼のないように、相手に不快な思いをさせないように尽力しているはずだ。これは人見知りとも言う。
そんな僕だが特に気をつけるワードが1つある。
お前
だ。
これを使うのは少し覚悟がいる。
初対面の相手に使うのは言語道断。
友人知人の距離でもわざわざ言う必要は無く感じる。名前を呼べばいいだろう。
タメ口なら相手にもよるが許容できる。使い方次第ではより円滑なコミュニケーションにつながる魔法の道具だ。
だが先日、知人が「初めて会った人が3言目にはタメ口になった」という旨の不満を話してくれた。やはりタメ口は使い方次第だ。
「親しき仲にも礼儀あり」の一線は、少なくとも僕の中ではお前呼びがそれだろう。
僕の友人は比較的年上が多く、知り合う場所が違えば一緒に酒を酌み交わす機会なんて一生なかったような人が多数いる。
僕はいささか踏み込めない人間なので、自他共に認める仲の人でも敬語が抜けない場合がある。だが失礼な敬語では絶対に無い自信があるのでもういいやとなっている。
ちなみにこんな偉そうに語っていたが僕だってお前呼びはする。
だがここまで他人を重んじる僕だ。使う相手は限られている。
良く言えば特に親しく、
悪く言えばナメている人にはよく使う。
心当たりがあったら密かに恨んでいてほしい。
余談。
戸田真琴さんの最新作が放尿モノで性癖どストライクなので誰か買ってください。
「悪い人ではないけれど」
これこれ、この言葉。この世でいちばん残酷な言葉だと思うのです。
何が残酷かと言いますと、この言葉が使われる時って丁寧に「関わり方に気をつけた方がいい人」って言ってると思うんです。この後に続く言葉でポジティブな紹介って聞いたこと無いでしょう?あってもひと段落置いてから「でもいい人だよ」とかとか。
僕は第3者のポジションでこの紹介をされた時、「彼」に対して少しばかり同情してしまう。彼はこのように人に思われているんだなと。そして僕に彼をそう紹介する目の前のこいつは、果たして彼に面と向かって同じ事を言えるのだろうか、と。
だからこの紹介をされた瞬間、僕は彼に対してではなく紹介者をほんの少しだけ信じられなくなるのです。だからこの紹介の仕方はやめるか彼本人にも同じことを伝えてあげて。悪い人ではないヤツは大抵無自覚だから。
自覚できてれば意識できて改善できて、最終的にいいやつになれるはず。
「私はバズ・ライトイヤー。敵ではない。」
ライブの感想と思いきや自分語り
HZETTRIOのライブに行ってきました。憧れそのものだった。
知らない人のために説明、HZETTRIOとは
かつて東京事変でキーボードを担当していたHZETTM(以下ゼト)さん主体のインストバンド。
最近だとアフラックのCMソングや記憶に懐かしいリオ五輪閉会式に楽曲提供してました。説明おわり。
前々からね、行きたかったのよこのライブ。
どっかのテレビCMでたまたまツアーの存在を知ってね。次の日にはチケットを買ったんです。もう数ヶ月前の話かなあ
ちなみにその次の週くらいに僕はアメリカで豪遊してウチでは珍しいガチ説教をされました。ママンごめん。
インストバンドだからボーカルは無いので、メンバーが話すのはMCの時のみなんだけれどもこれもユーモアに溢れていた。まずしっかりと進行や挨拶をし、それぞれ考えてきたであろう小ネタを披露。そしてゼトさんのトークはグッダグダ。(褒めてる)7割噛んでた。それと客層も見やすい環境だった。男女比4:6くらいで平均身長もそこまで高くなく。終始演者の顔が見えててとても快適。
僕は元来ライブはゆっくり落ち着いて見たい性分で、それこそ映画を見るくらいリラックスして見ていたい。だから自分がなぜアイドルやロックの畑にたどり着いたのか未だに理解できないし、オルスタの文字だけでテンションが下がる人間なのだ。ごくたまにテンションがすこぶる上がってわちゃわちゃしたりするけれど、よほどの事が無いとそこまでいかない。酒もってこい。
そうしてライブも終盤に。ゼトさんの鍵盤さばきも悪ふざけもどちらにも拍車がかかり絶妙な一体感を生み出している。もうね、ライブに関係ないけどゼトさんのキャラクターめっちゃ好きなの。憧れなの。常にふざけてるけどやる時はやる感じ?ロバートダウニーJr系のそれだよ。わかれ。
HZETTMのピアノは常に動き回っていて、日常系アニメのように永遠に続く平和を感じてしまう。でもその曲も演奏に終わりがあるんだなと思うと、大団円のような笑顔で迎えるなんとも言えない虚しさが残る。言葉が飛んでこないために自分の脳内会議がはかどるのもインストバンドの醍醐味なのかもしれない。そんな物思いにふけっていたら、自然と隣にいる彼女と手を繋いでいた
妄想が頭をよぎって死にたくなった。